この9年間、パディーヤは、単純な動作に潜む複雑さや、知識と洞察が反復と練習を通じていかに培われるかというテーマに取り組んできました。彫刻シリーズ「Knots」は、父親から釣り針の結び方を教わった幼少期の記憶をもとにしています。「『こうやるんだ、さあ練習してごらん』と父は言いました。そして私は何百回も繰り返し、体が覚えるまで続けました。目を閉じていてもできるようになるまで。分かりにくく複雑だったものが、明快でシンプルになるまで。」

「Knots」アーロン・パディーヤ作、2011年、木
(ロビーの床から天井までの窓に最も近い、椅子席の間の台座に展示)
これらの結び目の彫刻は、角度をつけて切り分けた製材を再び接着して複合曲線を形づくることで制作されています。表面を研磨して磨き上げることで、硬い素材がしなやかに曲がり、結ばれているかのような効果を生み出しています。

アーロン・パディーヤは、ハワイ州ホノルルを拠点に、幅広いメディアと技法で制作するアーティストです。デザインと形に創作の原動力を見いだし、目立たないもの、ありふれたもの、日常的なものの大切さを際立たせることに関心を寄せています。作品は、フェンディ財団、ハワイ州文化芸術財団、ハレクラニ、セントレジス・プリンスビル、ホクア・タワーズ、ワン・アラモアナ、パークレーン、ザ・プラザ・クラブ、ハワイ銀行のほか、ハワイ、カリフォルニア、ワシントン、ニューヨーク、日本、ロンドンの個人コレクションに収蔵されています。スタジオでの制作活動に加え、美術教育者として、ハワイ大学マノア校、アワ・リディーマー・スクールズ、ワイパフ小学校、アラワイおよびココヘッドのコミュニティパーク、ホノルル美術館アートスクール、ハワイ陶芸家ギルド、セイクリッド・ハーツ・アカデミーなど、数多くの教育機関でスタジオアートを指導してきました。現在はホノルル美術館のラーニング&エンゲージメント ディレクターとして、教育・一般向けプログラムのすべてと、同館の人気のアートスクールを統括しています。






